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Windows 7 と Windows Server 2008R2、Office 2010、SharePoint Server 2010

2009年8月5日

ブログ記者の樹です。

先日、ついにWindows 7とWindows Server 2008R2(以後Win7、2008R2)がRTM=出荷製品として完成したということが発表されました。

アンクにとっては、アプリケーション開発のターゲットとしてのWindows 7も、またSharePointのプラットフォームとしてのWindows Server 2008R2も、それぞれ今後重要な製品になってくることが予想されます。

この2つのOSと、Office 2010、SharePoint Server 2010(以後SharePoint 2010)に共通しているのは、すべて64bit版があるという点です。

特に2008R2とSharePoint 2010は64bit版しかリリースされません。64bit版のリリース自体は今に始まったわけではないのですが、Exchange Server(2007)から始まった64bitをメインにするという流れがこれでさらに強化されることになります。
ちなみに、Exchange 2007は64bit版のみが製品としてリリースされ、32bit版は評価版としてのみ提供されていました。この秋発売予定のExchange 2010では32bit評価版の提供は今のところ予定されていないようです。つまり、サーバーについてはハードウェア的にほぼすべて64bitに対応しているだろうと判断された、ということですね。

実際に市場調査などの結果を見ても、最近のPCサーバーについては64bitOSでも問題なさそうです。もちろん古いハードを使っている場合は入れ替えが必要ですが、バージョンアップを考える状況であれば、ある程度ハードの入れ替えを伴うケースが多いはずなので、多少のコストはやむを得ないといえるかもしれません。

クライアント環境についてはまだ当面32bit版もリリースされるようですが、思い返せば最初に64bitを意識したのはXPで64bit版がリリースされたときだった気がします。当時は、対応アプリケーションがほとんどなく、ハードももちろん対応したものが少なかったので、64bitXPが稼働しているPCを探すのも大変でした。

Vistaになって、CPUが64bitに対応したPCが割合身近になってきましたが、その一方でメモリ周りでも注目を浴びました。いわゆる4GBメモリの認識問題です。

32bit環境では3GBまでしかメモリを認識できなかったので、メモリを4GB以上積んでもフルに使えない状況にありました。もちろん64bit環境では正しく認識されますが、32bit環境でメモリを活用するために、空き空間をRAMディスクとして利用するソフトウェアが登場して話題になったこともありました。

いわゆるネットブックなどではメモリ1GBがスタンダードになる一方で、最近ではノートPCで8GBのメモリを搭載できるものも出てくるなど、パフォーマンス向上に向けたハードウェアの進化はとどまるところを知りません。
こうした状況の中で、できればそうした小手先の対応ではなく、OSのフルパワーをいかんなく発揮できるようになるのがベストな環境といえるはずです。周辺環境の64bit対応がこのまま順調に進んでいくようであれば、クライアントもサーバーも64bitのみになる時代が来るのもそう遠くないかもしれません。

さて、開発を生業としている我々アンクでも、こうした64bitへの対応は着実に進めています。既存の32bitアプリケーションでも、たいていの場合64bitOS上で稼働できるはずですが(64bit版Windowsの場合WOW64という32bit環境をエミュレーションする機能があります)、よりベストなのは64bitネイティブ開発のアプリケーションであることは言うまでもありません。もちろん新規開発だけではなく、カスタマイズのご相談にも対応しますので、何かお困りのことがあればぜひ一度お声がけください。

ところで、製品版のWin7や2008R2ですが、MSDN/TechNetユーザーやボリュームライセンスユーザーには、少し早めに提供されるはずです。入手できたら、それを元にまたこちら新機能などについてご紹介していきたいと思います。

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