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Microsoft Tech・Ed Japan 2009 テクニカルセッションレポート

2009年9月11日

市民記者の齋藤です。

アンク入社半年になります。ITの世界に足を踏み込んで間もないですが、少しずつ学んでいます。

この度、パシフィコ横浜で開催されましたMicrosoft Tech・Ed Japan 2009 に参加してきました。この業界におけるイベントの参加は初めてです。

前回キーノートの記事がありましたが、今回はテクニカルセッションについてお送り致します。私が受講した中で、特に印象に残ったセッションは、ADO .NET Entity Framework、64bitアプリケーションの開発ポイント、業務アプリケーション向けのWPF開発です。

☆ADO.NET Entity Framework

パフォーマンス比較や、楽観的同時実行処理のデモがありました。

パフォーマンスについては、CompiledQueryクラスの利用によって2~20倍速くなります。

楽観的同時実行処理では、エンティティのプロパティにある同時実行モードをFixedに設定することによって、複数ユーザーからなる同時実行による更新衝突を簡単に回避することができるようになりました。
楽観的同時実行処理とは、データ取得時には排他制御やデータのロックを行わず、データの更新時に他のユーザーによる同時更新が発生しているかを検出する同時実行制御の手法です。これは、データの競合は「原則として起こらない」ことを前提としています。
ちなみに、競合が起こることを前提に、データ取得時からデータをロックするなどして排他制御を行う手法のことを悲観的同時実行処理といいます。

いろいろなパターンの処理時間をリアルタイムで計測し、結果が目に見える為、非常に分かりやすく製品の向上を実感できたと思います。

☆64bitアプリケーション開発のポイント

次世代のサーバー環境、クライアント環境は32bitから64bit化へと移行していきます。

今回、紹介されたWindows Server 2008 R2やSharePointServer2010は、64bit onlyとなっていますが、32bitの実行ファイルでも決して動作しないというわけでもありません。

WOW64というしくみを採用することで動作するようになっています。ただし、まったく同じ動きをするわけではなく、32bitでは、レジストリのWOW6432Nodeというキーの下に値が保存されます。
また、コーディングの際、32bitと64bitではポインタ型のサイズが異なってきます。int、longは64bitであっても4byteと変わらずですが、int*、size_t、INT_PTR、LONG_PTRらは、4から8になります。その影響でアラインメントの問題等も顕著に発生してきます。HWNDやBSTR等の構造体も変わってくるので、移行作業がでてくる場合には注意が必要だと思います。

 

☆業務アプリケーション向けのWPF開発

ジニアス平井氏によるRoomA満員御礼のセッションとなりました。

サプライズ!感動!笑いありの講義で平井氏の人気の高さが伺えます。

Visual Stadio2010はスタートページからWPFが使用されており、使い勝手が向上しています。

今後、WPFを採用していこうという雰囲気が会場全体、講義からも感じとれました。

 

下記URLからVisual Studio 2010 and .NET Framework 4 トレーニングキットがダウンロードできます。

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=752cb725-969b-4732-a383-ed5740f02e93&displayLang=en

 

フォーカス制御、ふりがなコントロールやGPS機能等のアプリケーションのデモがありました。

WPFを使うことで、開発は今まで以上に楽しくなり、かつ低コスト・短納期でいろいろなことができるようになると思います。

 

デモで紹介されたアプリケーションは、簡単なものではありましたが、今までに見たことのない動きでした。

おまけに、これ回転します♪

くるくるくる~って。

 

ぜひ、私もスキルの一つとして身につけていきたいと強く思いました。

終わりには、「ほたるの光」が流れ…開発のNG集もありました。

ストーリーのある平井氏のセッションにご興味あれば、ぜひ参加してみて下さい。

開発がより楽しくなることと思います。

 

今回多くのセッションを受講して、最新技術の知識や今までに感じたことのない世界に触れることができました。

今後、自分の知識・スキルをさらに磨いていくことで、セッションがもっと理解できるようになると思います。

もし、またこのようなコンファレンスに参加する機会があれば積極的に参加し、仕事に役立てていければと思います。

 

 

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