コンテンツへスキップ

SharePoint Server 2010のドキュメントID

2010年4月30日

ブログ記者の樹です。

今日はSharePoint Server 2010のドキュメントIDという機能についてのお話です。

先日、新しく環境を作りながらドキュメントライブラリの機能をいろいろと試していたのですが、2010で採用された新機能の一つにドキュメントIDという機能があり、その機能も試すことにしました。

ドキュメントIDとは、ライブラリ内にアップロードされたアイテムに対して、任意のID番号(英数字)を割り当てることができるという機能になります。MOSS2007では、アップロード順にID番号(数字のみ)を割り振る機能はありましたが(もちろんSharePoint Server 2010にもあります)、それを自由にカスタマイズできる機能と考えればわかりやすいと思います。たとえば、アンクに関する書類に対してANK001から始まる番号を割り振る、といったことができるようになるわけです。

この機能を利用するためには、まず「サイトコレクションの機能」で機能を有効にした後、「サイトコレクションの管理」でドキュメントIDの設定を行う必要があります。

設定完了後、ライブラリにファイルをアップロードしましたが、、、、何も起こりません。表示されるアイテムのプロパティ列を確認しても、ドキュメントIDの項目はありませんし、そもそもプロパティを確認してもドキュメントIDと思われるデータは登録されていませんでした。ドキュメントライブラリに関するほかの機能はすぐに実装できたので、これもそのつもりでいたのですが、いろいろ調べてみるとどうやらドキュメントIDが割り振られるようになるまで少しタイムラグが必要のようです。

イメージとしては、検索Indexを作成するようなものに近いfでしょうか。検索Indexはすぐに作成させることができましたが、ドキュメントIDの場合は強制的に割り振りを開始する手段が見当たりません。結局、その日はこの機能の検証をあきらめることになりました。

その後、出張を挟んで2日ほどたってからまたテストサイトのライブラリを開いたところ、いつの間にかドキュメントIDが割り振られていました。厳密にどれくらいの時間が必要なのかは確認していませんが、とりあえず1日単位で待った方がより確実のようです。

ところで、機能が有効になるのを待つ、といえば、MOSS2007の利用状況レポートという機能を思い出します。利用状況、というところからも想像できると思いますが、利用状況に関するいわゆるログが蓄積されるまでは使い物になりません。経験上、設定してから大体2-3日は必要のようです。

このように、ある程度待たないと使えない機能がある、というのは、機能を検証する際にとても重要な意味を持つことがあります。あまりタイトな作業期間しかない場合には、検証が間に合わないということにもなりかねないので要注意です。

ひらめきANK.net blogトップへ
ひらめきWindows系開発会社「アンク」のWebサイトへ

2件のコメント
  1. Fumio permalink

    初めまして。[ドキュメントIDサービス]に関して検索してる時に引っかかりました。このサービスはサイトコレクションのフィーチャーですよね。SharePoint のタイマージョブ(定期タスク)にドキュメント IDのジョブが定義されており、このジョブがどのサイトコレクションでフィーチャーがアクティブになっているかを確認しているようです。問題はこのジョブの実行間隔が1週間になっている!と言うことです。Beta2 や RC では最悪1週間待っていただかないとIDが振られません。ただし!さすがにこの点は RTM で改善されました。設定画面上は警告文字が出ますが、ID自体はサービスを構成すればすぐに振られるようになっています。

  2. アンク permalink

    Mizobataさん、コメントありがとうございます。(実は初めましてではないのですが、また今度お会いした時にでもご挨拶させていただきます)お返事が遅くなってすみません。ご指摘の通り、ドキュメントIDはサイトコレクションのフィーチャーです。タイマージョブ設定については確認してなかったので参考になりました。ただ、この記事で使っている検証環境はRTM版で構築しています。念のためタイマージョブを確認したところ、1日単位で設定されていましたので、2日ほど間を空けた後で設定されていたのはおそらくこのためだろうと思います。残念ながら設定を有効にしてすぐにドキュメントIDが割り当てられる、という状態には至っていないのですが、もしかしたらパフォーマンスなど別の要素が影響しているのかもしれません。また何かありましたらご意見等お寄せいただけると幸いです。樹

コメントを残す